配達あかずきん - 成風堂書店事件メモ 大崎 梢 (東京創元社)

配達あかずきん - 成風堂書店事件メモ 大崎 梢  (東京創元社)
2006/5/25 1刷 1500円(税別)

大崎梢リクエスト!  本屋さんのアンソロジー  (光文社)
2013/1/20 1刷 1600円(税別)
初出:「小説宝石」:2012/2月号~11月号
装幀:藤田知子 装画:谷山彩子

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ソフトカバー単行本 / 文庫版

著者が元書店員の、駅ビルにある書店を舞台にした連作短編。

大崎氏デビュー作であり、シリーズ化もされている本書を読んでみました。コミックス版もあり、ラノベ範疇になろうかと思います。

ジュンク堂が赤字会社だったとは知りませんでしたが、2月には丸善に吸収され、現実の本屋さん業界は大変なのでしょうが、ビブリア・シリーズも6作目が出て、書店を舞台にした本薀蓄ライト・ミステリー人気は衰えず、楽しみでもあります。

巻末に書店員座談会が掲載され、「書店あるある」で支持されています。

著者が御自身のTwitterで「かねがね、私の書いている話、もっと巧い人が書いたらもっと面白くなるんだろうなと思い、ジレンマにかられるのですが、編集者に言ったら、「その巧い人は、自分の考えたすごく面白い話を書いているので、人の話にかまってられませんよ」とクールに、さくっと。私の「かねがね」が打ち砕かれる音が。」と、発言されていましたが、たしかに本書は1作目だからなのかもしれませんが、読者エゴ的にはもう一押し欲しいところがありました。

そんな欲求が、著者のセレクトした書き手(飛鳥井千砂・ 有栖川有栖・ 乾ルカ・大崎梢・ 門井慶喜・ 坂木司・ 似鳥鶏・ 誉田哲也・ 宮下奈都・ 吉野万理子)による、本屋さんを舞台にしたアンソロジーにつながったのでしょうか。

honya

成風堂書店事件メモ・シリーズの続きも、読んでみようと思います。

※ 「配達あかずきん(単行本)」と「大崎梢リクエスト!」表紙画リンク先試し読み可

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